自律神経失調症

自律神経失調症の漢方治療

自律神経失調症を4つのタイプに分け、それぞれに合った漢方薬の処方をしております。

りんどう薬局では、自律神経に不調をきたした原因によって自律神経失調症を4つのタイプに分けています。原因や体質に合わせた漢方薬を処方し、治療を確実に進めていきます。

初回はヒアリングに基づいて2週間分を処方し、服用の経過を見て処方内容を調整していきます。服用期間は3ヶ月ですが、長期間に渡って自律神経が乱れている方などは、半年ほど服用が続く場合もあります。

1.本態性型
要因と特徴
生まれつき自律神経の働きが乱れやすい体質が要因で、低血圧、虚弱体質、体力に自信がない人に多いです。
処方
生まれつき体の弱い方が多いので、漢方の考え方で生長・発育を司る『腎』を補う薬をベースに、気の滞りを解消する薬を合わせたりします。(腎は、西洋医学でいう腎臓とは少し違います)
2.神経症型
要因と特徴
心理的な負担・ストレスが要因となり、自分の身体の不調に敏感な人が多いです。
処方
神経が過敏になっているので、心(西洋医学では精神)に働く薬をベースに付随して現れている症状に対応する薬を合わせます。
3.心身症型
要因と特徴
日常生活のストレスを無理に抑えることが要因で、自律神経失調症の約半数がこのタイプです。表れる症状や重さは多様です。
処方
日常生活のストレスを無理に抑えると、のびのびとした環境を好む『肝』を傷つけます。薬としては傷ついた肝を補ったり、鬱滞をといてあげるものを使います。(肝は、西洋医学の肝臓とは少し違います。)
4.抑うつ型
要因と特徴
ストレスの蓄積でうつ反応が出ている状態です。身体の症状ばかりでうつに対する適切な治療が行われない場合もあります。
処方
慢性的なストレスの蓄積で『肝』を傷つけている期間が長く、漢方でいうところの脾と心(西洋医学でいう胃腸系・心臓・心の精神系)を中心に他の内臓が傷付いています。3の肝に働く薬をベースに脾や心を補う薬を合わせます。

費用の目安

2週間分の目安として7,000円(税別)程度でお考え下さい。

自律神経の病気は複合的な原因が絡んでいることが多いので、薬を2種類程合わせ、1日分400円から600円(税別)ほどになるケースが多いです。
しかし症状によっては、からみ合った糸を少しずつ解すように、まずは1種類の漢方薬を処方し、症状の変化をみながら服用を続けていただく場合もあります。この場合は治療期間が少し延びる分、1日分の費用は下がりますので、詳細はご相談ください。