2017.06.27
いろいろな症状
確かな原因がわかっていない「アトピー」は、ライフスタイルや食生活の改善も大切です。
アトピー性皮膚炎の7~8割の方は「IgE」という抗体が高いという特徴があることから、IgE抗体が高いことがアトピーの原因と言われることがあります。しかし、IgE抗体が高くても、アトピー性皮膚炎を発症しない人もいます。
アトピーの原因としてもうひとつ有力な説として、皮膚のバリア機能の低下があげられます。
皮膚のバリア機能で重要なのが、角質層で生成される「セラミド」という脂質で、アトピー性皮膚炎の方はセラミドが少なく、バリア機能が低下していることがわかっています。このことから、アレルギー炎症云々の前に、バリア機能の低下が原因で、"通常は入ってこない物質が入ってくる"ことが異常なアレルギー炎症の原因であるという考え方もできます。
現在のところどちらが原因か結果はまだわかっていないため、ライフスタイルや食生活の改善を含んだ治療を行うことがほとんどです。