『交感神経』と『副交感神経』のバランスが崩れている状態で、さまざまな不調の原因となります。
自律神経は体温や眠気など、身体の様々な「調整」を司っています。
自律神経に不調が生じている「自律神経失調症」は、症状も多種多様です。症状が出たり消えたりするうえ、検査をしても原因となる病気が見つからないため、病院へ行っても「気のせい」「疲れのせい」で済まされてしまうことがあります。
不調に対する不安や心配で精神的にも不安定になってしまい、抑うつなどを伴うこともありますので、早めに改善に取り組むことが大切です。
【自律神経失調症の主な原因】
原因1:生活リズムの乱れ
人の身体は、朝日を浴びることで朝だと認識し、暗くなることで睡眠の時間だと認識し、体内時計を調整しています。夜更かしや夜間勤務や、不規則な生活習慣、寝る直前のスマホやパソコンなど、人体のリズムを無視したライフスタイルは、自律神経を不調にさせる原因です。
原因2:過度なストレス
ストレスの種類は様々です。仕事や人間関係などの精神的ストレス、骨盤・骨格の歪みといった物理的なストレス、排気ガスなどの化学的なストレス、騒音などの外的要因によるストレスなどが挙げられます。発散できずストレスが大きくなってしまうと、自律神経の乱れにつながります。
原因3:ストレスに弱い体質
子供の頃からすぐ吐く、下痢をしやすい、環境が変わると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人もいます。ストレスに弱い体質の人は、少しのストレスでも自律神経に悪影響が出やすくなります。また思春期や更年期、身体が弱っているときも自律神経のバランスが乱れやすくなります。
原因4:ストレスに弱い性格
断れない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人もいます。「打たれ弱い」と性格的な問題で片付けられることもあり、それがまたストレスになるなど、悪循環で自律神経が乱れやすくなります。
原因5:環境の変化
進学・進級する、一人暮らしを始める、就職・転職する、といった環境の変化により自律神経に不調をきたす場合もあります。ストレスに強い人でも、環境の変化によって精神的・身体的な変化が出ることがあり、環境の変化は自律神経に働きかける要因として、とても大きなものと言えます。
原因6:女性ホルモンの影響
女性ホルモンの変動は、自律神経の働きに影響を与えます。生理前の、イライラする・眠い・のぼせるといった症状も、女性ホルモンの変動による自律神経の乱れが原因です。特に閉経前後の更年期は、女性ホルモンの分泌量が減るため、自律神経が大きく乱れやすくなります。